2021年4月23日
テーマ 『PHS』
~PHSとは?携帯電話との違いは??~
ひと昔に流行った「PHS(Personal Handy phone System)」、PHSで聞き馴染みがなくてもウィルコムと聞けば
一度は聞いたことがある方がほとんどではないでしょうか?
また、20代後半以上の方は仕事や友達との電話をするために、携帯電話(スマホ)とPHSを
2台持ちをしていたという方も少なくはないのではないでしょうか(^^♪
ちなみに、私も学生のころスマホとPHSの2台持ち、友達も2台持ちしている友達がほとんどでした。
このように昔多くの方が持っていたPHSですが、「携帯電話と何が違うの?」と聞かれると、皆さんは答えることができますか?
形にも機能にも似ている点が多いので、PHSと携帯電話を同一視される方もいますが、PHSと携帯電話は違う存在です。
PHSは狭い地域を通話の圏内とする一般の固定電話の延長で生まれた端末で、携帯電話は
広い範囲を通話の圏内とする端末ということがまず大きな違いとしてあります。
また、携帯電話は高出力電波を使用し広域に電波を届けます。一方、PHSは数が多い家庭用など一般的な電話回線から
専用アンテナを使い半径500m程度に電波を届けるという電波の仕組み自体が違います。
PHSは携帯電話とは違う電波を使用するため、システム登録さえすればワイヤレス電話を親機として
PHSを子機としても利用できるなど細かな違いを利用した使い方も可能となります。
なお、電気通信事業法上、携帯電話は無線局免許状が必要な携帯電話端末を使用しており、
PHSは無線局免許状を必要としないPHS端末を使用しています。
少し難しい話になりましたが、携帯電話とPHSは上記のような違いがあります。
また、医療業界や病院などでは、強い電波を受ける携帯電話の使用が制限されることもあり、医師や看護師たちの多くは
プライベートでも個人的にPHS利用率が平均よりも高かったとされています。
元々、病院内は固定電話システムのみで運用されており、忙しい病院内のスタッフは毎回固定電話の場所に行き
受話器をとって連絡を受け、連絡を出すという作業を行っていました。
しかし、PHSがあれば内線の連絡は手元にあるPHS端末から行えるので、ナースコールや緊急呼び出しの連絡も端末から受けることが可能となります。
患者さんの待ち時間を減らすことができ負担を軽減させることにつながります。
「PHSなんてもう古い!もう使ってないよ!」と思っている方も多いと思いますが、医療業界や
その他PHS回線でテレメタリングを利用している企業など、依然としてPHSを利用しているケースは多く存在します。
※テレメタリングは、自動販売機やコインパーキングなどを遠隔監視する用途のことを指します。
次回は、PHS回線や、PHS回線の各社テレメタリングプランのサービス終了になった背景などについて書きたいと思います。
【追記】
PHSテレメタリングのリプレイスのランディングページをご確認いただくとさらに詳しくPHSのリプライスについてご確認いただけます。
PHSのランディングページはこちら