2021年2月19日
テーマ 『ISDN回線』
~ISDN回線とはいったいなに?~
ISDN回線ってみなさん聞いたことはありますか?
今回は2024年にサービス終了となる「ISDN」をテーマに3,4週間ほどかけて書いていきたいと思います。
ISDN回線は「Integrated Services Digital Network」の頭文字をとった言葉で、電話線を使用したデジタル回線の
インターネット通信技術です。
ISDN回線が普及するまでのインターネット接続方法はアナログ回線でしたが、ISDNはデジタル回線で
インターネット接続を行えたため、当時のユーザーはより高速なインターネットを利用できるようになりました。
私が子供のころに自宅にあったパソコンの回線はISDNを使用していました。
その頃には通信が遅いなと感じた記憶はないのですが、今ISDNの通信速度を数字的に見ると圧倒的に遅く、
本当にこの20年ほどでインターネット業界の成長が伺えます。
では、ISDNの仕組みについて簡単に説明します。
アナログ回線での電話回線を、デジタル回線のISDN回線へ変更する場合は必要な装置がいくつかあります。
ISDN回線を利用するには、ダイヤルアップルーターもしくはターミナルアダプター(通称TAと呼ばれる)が必要です。
TAにDSU(デジタル回線終端装置)が内蔵されている場合は必要ありませんが、内蔵されていなければ別途DSUも必要となります。
ただ、DSU単体よりDSUとTAが一体化された状態で販売されている商品が多く、これらの装置があることで、
アナログ回線の電話やFAXと一緒に、インターネットのデジタル回線も利用できる仕組みになっています。
また、ここからは豆知識っぽくなってしまうのですが、
電話を利用する場合にアナログ回線とISDN回線で音質の違いがあることを知っていますか?
その理由は、アナログ回線は音声データがそのまま電気とともに銅線の中を伝わっていきます。いわば糸電話と同じような仕組みです。
糸電話で距離が遠いと聞きづらいように、アナログ回線でも距離が遠くなると声がかすれて聞こえたり、
雑音がはいり伝わりにくいということになります。
一方ISDN回線は、全てをデジタル化するのでデジタルデータが「1」か「0」のみで構成されるのでノイズと
正規の音声データとの違いがはっきりするので距離の遠さは関係なく、銅線での音声のかすれや雑音などが入ることもなくなります。
このような理由でISDN回線とアナログ回線の音質の違いがでてきます。
「ISDN回線ってなに?」と思っていた方も少しはISDN回線についてどのようなものかイメージがついたかと思います。
次回のブログはそんなISDN回線がサービス終了となる背景について書きたいと思います。
【追記】ISDNリプレイスランディングページはこちら↓