Route Seven

BLOGブログ

衛生管理を可視化

2019年9月13日

昨今、各国で抗菌薬の効かない薬剤耐性菌の増加が問題となっており、
菌を抑止するためには手指衛生の順守が最も有効だと言われていますが、
従事者がその衛生を守っているかどうかをチェックする体制は取られていませんでした。
このような状況をみて、福井大学医学部とケアコムが感染予防管理にIoT/ビッグデータ/AIを活用し、
WHOが推奨する手指衛生を順守する研究開発を行っています。

システムの構成は、看護師がセンサーの付いた消毒ポンプを携帯し、
センサーからは0.2秒ごとに位置情報がBluetoothにより各病室や廊下に設置されている
Locator(位置情報を検知する受信装置)に送信されることにより看護師が施設内のどこにいるのかはもちろん、
消毒ポンプが押された情報も送信し適切なタイミングで消毒を行っているかどうかをチェックすることができます。
もし、患者の近くに行く前や、病室を退室する前にポンプが押されていない場合は、
スマートフォンにアラートが届く仕組みとなっています。

いままで施設内における衛生管理では、
事業者がいどのタイミングで手指衛生を行っていたのかが不明瞭だったが、
今回のセンサーの活用で手指衛生の使用とタイミングを可視化できたことによって、
さらなる手指衛生の順守に繋げることができた。


    一覧へ戻る