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「Amazon Alexa」・・・第三の矢がこれまでと異なる点

2017年11月13日

GoogleとLINE社のスマートスピーカーに続きAmazonがEchoを発表しました。一般的には三者ともにスマートスピーカーと呼ばれていますが、Amazonのそれは少し趣が異なるようです。それは製品の予約ページにも表れており「高機能スピーカー搭載」という文字が躍るように“スピーカー”は製品のメイン機能ではないのです。

予約画面のキャプチャです。招待はリクエストを出せばもらえるようです。

 

AmazonはGoogleのAssistantやLINEアプリまたはAppleのSiriのようにコミュニケーションツールを持っているわけではありません。そこで「Amazon Alexa」という音声を指示命令に変換する機能がその役割を担うわけです。

 

少し調べたところ以下のようなことが分かりました

1)Alexaと接続されるskill kitが音声による操作を可能にしている。

2)skill kitは自社サービスと連携を図りたい各企業の手によって作成されている。

3)企業向けにはskillの開発キットは無償提供されている。

 

外食チェーンなどが持ち帰りサービスの注文などに活用しているのはこの開発キットで、これが増えることで、Echoできることが増えていく構図になります。

アメリカではAmazonはすでにFORD社と提携をしており、声を使ったエンジン始動などがすでに可能になっているとか。

 

Alexaの肝は発せられた声をテキストに直し、それが意図する指示命令のコマンド(intentというようです)に変える技術ですね。音声検索はここ10年でGoogleがスマートフォンとともにノウハウを積み重ねて来ていますが、AmazonはスマートフォンやGoogleの手を借りることなく同じことを考えています。今後両者の主導権争いからはますます目が離せなくなりますね。

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