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特徴的なサービスの提供がMVNOの生き残りには欠かせない?

2015年10月23日

かなり特徴のあるMVNOが登場したので、紹介したいと思います。

au網を利用したジュピターテレコムのMVNOサービスでパケット通信をフリーにするサービスを10月29日から始めるそうです。対象となるのはJ:COMのCATVエリア内で提供されるJ:COM MOBILEで、自社動画アプリ「J:COMオンデマンド」利用に対して、月間パケット使用量から除外するとのこと。最近MVNOのなかでも一部のアプリ利用に限り通信量無料をうたうサービスが徐々に登場してきましたね。

J:COMモバイルのホームページです。

 

 

類似サービスとしては7月にOCNが自社アプリ(IP電話アプリの050plus、ブログ&画像ストレージサービスOCNマイポケット、OCNモバイルONEアプリの三種)利用に限りカウントフリーとしたのが先駆けで、その後FREETELがiPhone向けSIMでAppStoreとの通信を無料にするというサービスを10月9日から始めました。

J:COMが動画サービスでこのカウントフリー機能の提供を始めたところに驚きました。利用ユーザーの立場から見ると、非常にありがたい施策ですし、企業性格上、テレビ番組を持ち運んでスマホで見られる環境を整備し、テレビ離れが進む中でも顧客満足度を高めようとする意図が感じられます。

 

モバイル回線がこれだけ高速化されているのも、トラフィックを語るうえでも、欠かせないのが動画による影響です。それだけ動画がモバイル回線に与えるインパクトは大きくなっているはずなのに、これを自社アプリ専用とはいえ無料で開放したとことは大英断であると思います。

J:COM MOBILEアプリで動画を視聴した場合でも3GB/3日間の日次制限は対象になるので、モバイル回線では30GB/月以上は視聴できません。動画視聴サービスありとなしの差額分は1380円です。これを高いとみるか安いとみるか? 携帯キャリアの動画サービスやNetflixなどと比較すると私はちょっと高いかなと思います。

足回りの回線こそ自前で調達の必要がありますがスカパー! は、テレビで加入するとスマホやタブレットで同じコンテンツを見たい時に見られる「スカパーオンデマンド」を無料提供中ですから。今後このカウントフリーの機能の広がりは市場の反応を見ながらまた取り上げていきます。

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