2015年9月3日
情報というものは共通基準のあるお金と違い、受け取る人によって相対的に価値が変わります。Aさんには重要だけれども、Bさんにはまったく無価値といった具合にです。
IoTにおける通信にどの程度の秘匿性が求められるのか?結論はどっちにも転ぶので誰にもわかりません。それはまさに情報の価値が分からないからという点に集約されるのだと思っています。
たとえばひとつのデータでは無価値でも、同じような製品の使用データが集まればそれはマーケティング分析に使えます。テレビの電源ON/OFFのデータだけでも広告代理店にとっては垂涎のデータとなるでしょう。IoTビジネスのカギはデータにあると思っていますし、既存製品にどのようにデータという付加価値をつけられるかが勝敗の分かれ目ではないでしょうか?
最近はIoTという言葉だけがひとり歩きして「こんなもの誰が使うのか」といった製品も増えて来ています。より便利になるのは良いことですが、手軽に通信できるようになる反面、重要なネットワークへの侵入経路とならないようにも考えて行かないといけないですね。