2017年10月23日
いつもIoTに関しての話題を取り上げてきたこの項ですが、今回少々脱線しますがご容赦下さい。
先週のことですが、Wi-Fi通信の暗号化技術のひとつであるWPA2(Wi-Fi protected access 2=米国の業界団体Wi-Fiアライアンスが提唱した無線LANセキュリティの規格のひとつ)に脆弱性がみつかりました。ルーターメーカーを始め各社修正ファイルでの対応を実施するが、行き渡るまで相応の時間が必要なため一部のユーザーから「無線はセキュリティ的に安全ではない」といったような風潮が出てきました。
そこでSNSであるTwitter上でトレンドとして浮上したのが「無線LANケーブル」と言う言葉。無線なのかLANケーブルなのかさっぱりわからないこの単語ですが、一部のオークションサイトでは「無線LANケーブル」という名称でLANケーブルが出品されていたため、言いたいことは「有線LANケーブル」のことなんだろうと思っていたのですが、なんと無線LANケーブルは実在しました。
正式名称は「漏洩同軸ケーブル」と言うのですが、製品としては東芝TEC社のLCX無線LANシステムであるARESPO line 10Dという商品です。
構造としては、100mのケーブルのところどころにWi-Fi電波が漏れる箇所があり、その周辺だけ無線が使えるというもの。
インフラ整備のプロフェッショナルにとっては、バズワードとして急遽沸騰した「無線LANケーブル」に対してドラマ「HERO」劇中の田中要次ばりに「あるよ」と心の中で思っていたのかもしれませんね。
東芝TECのホームページから一部抜粋